2012/06/08

ドゥルパドのこと

初めてドゥルパドに出会ったのは2006年。
こんな歌があっていいの…。一体どうなってるの?これ歌なの?
というのがドゥルパドの第一印象。

そのメロディの美しさと、不思議な世界にただただ衝撃を受けました。
そしてその時の歌い手が、何を隠そう今の私の師匠なのですよー。はぁ、運命って…。

ドゥルパドは、「ナーダ・ヨガ(音のヨガ)」として発展したとても瞑想的なスタイル。
発声や「バクティ(神への愛・献身)」。肉体的にも精神的にも、ドゥルパドに含まれるそのすべての要素が修行の道であるとされています。

そんなわけで、「ドゥルパド」っていったい何?瞑想?音楽なの?
と思っている人が、実はインドでも少なくない…。

それなのに、なんかいつもわたしがドゥルパドに大興奮しているのはなぜかというとね、
答えは簡単。とにかく「おもしろい」からなのです。

ヴァラナシでは、毎年2、3月頃に「シヴァ・ラートゥリー(シヴァの夜)」というこんなとこでは書けないような、それはそれは楽しすぎるお祭りがあります。
その一夜に合わせて、3日間(たぶん今年から4日間)の「ドゥルパド・メーラー」という、インドでも最大級のドゥルパド音楽祭が行われます。

19時ごろから始まって、翌朝日の出ごろまで。それを4日間も続けてやるんですから、やっぱりインド人の発想は学ぶべきやらないやら…。

わたしのインド滞在ではまさにピークな時。ステージにかぶりついて毎晩その美しさに心から涙し、次に何が起こるか想像もできないそのスタイルの幅の広さ、ユニークさに大笑いし、最後は音に包まれてガンジス川に浮かんだみたいにぷかぷかと帰宅する…笑。

私のグルジー Pt. Ritwik Sanyal
わたしにとってドゥルパドは、もうただの音楽じゃないようです。
ときには過酷な修行の道であり、同時に救いの道であり、究極の癒しでもある。


まだまだ道のりは長い。
この道に終わりはないし、こうやって流されるままに、歩いていこうと思ったりしています。

全然説明できてないけど、そんなドゥルパド、是非聴きにきてね~。
というわけでこの次は告知!!


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