2014/06/24

出演者の紹介②

7月12日(土) 「月満ちる、印度の夜。」 @キトゥンカンパニー

パカーワジ奏者
カネコテツヤ pakhawaj.blogspot.jp/

日本で唯一のパカーワジ奏者。私が心から尊敬するミュージシャンの一人。
ドゥルパドを初めて6年、ほんとにいろんなこと教えていただきました。
まだまだこれからだけど、最初の2年を力強くスタートすることができたのは、彼によるところがほとんど。





私が歌う北インドの古典音楽「ドゥルパド」には、このパカーワジという両面太鼓が使用されます。
インドでは、ガネーシャが叩く太鼓として一目置かれる存在です。
ごく稀に、タブラーと演奏されることもあるけれど、伝統的にも音楽的にも、正直パカーワジでないと歌えない、言葉では説明することができない何かがあります。

だからこそ何千年もこのパカーワジと歌われてきたし、きっとこの先も変わることがないでしょう。
ドゥルパドとパカーワジ。この土臭く、地を這うような声と太鼓は瞑想的で生命力に溢れていて、魂を掴んで離さなくなる。

私もそんな風に歌いたい。ずっとそう思って歌っています。
日本に生れてよかった。そう思います。彼のようにパカーワジを叩ける方は、インドにもそう居ないのです。
時代が変われば人も変わる。インドでも奏者が群を抜いて少ないパカーワジ。

私の師匠は、カネコさんのような奏者を見つけるのが難しいインドを、嘆いていたりするのです

そんなカネコさん。村上幸子さんと最後の一曲で久々に共演してくれます。
幸子さんの力強いステップと、カネコさんの声で太鼓の音を歌うように表現するボール、そして実際の太鼓の音。
3つが重なり合う時の空気、私もその場で味わうことができて嬉しい。。。

皆様のお越しをお待ちしてます♪

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カネコテツヤ(パカーワジ奏者)

日本唯一のパカーワジ奏者。
北インドにて巨匠Pt.シュリカント・ミシュラに師事し日印両国で活動する。
オールインディア・ドゥルパドメーラ(インド)に02年より毎年ソロ、及び伴奏で出演する。04年度第29回ドゥルパドメーラにてゴールドメダルを受賞。
ベナレス、グジュラート、ダホットなどインド各地の音楽祭、音楽大学で演奏する。
近年はインド音楽界の巨匠達との共演も果たしている。
日本ではフジロック(新潟)や渚音楽祭(東京)などのロックフェスティバルにも出演。2014年3月 1stソロアルバム「HOW BEAUTIFUL」リリース。

出演者の紹介①

7月12日(土) 「月満ちる、印度の夜。」 @キトゥンカンパニー

東インド古典舞踊 オリッシー
村上 幸子 http://odissi.jugem.jp/

生演奏での共演
幸子さんに初めて出会ったのは、たぶん6年前くらい。
私はまだドゥルパドを始める前で、弟子入りすることを心に決めていた頃。
「いつか共演したいです」と話していました。

その後、幸子さんから声を掛けていただいたときは、あ~願えば夢って叶うものね!と思ったものです。
岐阜の洞戸で、サントゥール奏者の宮下ジミーさん主催のサンギート・メーラーが初共演。
みんなで模索しながらも、生で演奏して踊ることの美しさとかむずかしさとか、しみじみ感じる日々でした。

人生いろいろ。落ちたり上がったり、悲しすぎたり幸せだったり。
本番でもない幸子さんのリハでの踊りに感情移入して、涙が止まらなかったことがありました。
それくらい、幸子さんのダンスには生きたエネルギーとか、魂とか感じてしまうのです。

見る人を弾きつけるあの目の中に、私の知らない彼女の人生すら見えるよう。
ステージの上では、過去に沸き起こったどんな感情も、芸術に変わる。

12日は、最後の一曲を生演奏でお送りする予定です。
オリッシーダンスに欠かせないパカーワジとの力強い共演、そして声。
パカーワジには、日本で唯一の奏者カネコテツヤ氏を名古屋よりお招きします。
とても貴重な機会になると思います。

是非お越しください♪


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村上幸子

93年浜田さえ子氏主宰アトリエ「ナーチェ・ナーチェ」で学んだ後、奉納舞を伝承する舞踊家としてアメリカ・カナダ・インドにて活動中のラトナ・ロイ氏に魅了され,97年、渡米。
99年シアトルと大阪にてソロデビュー公演を行う。00年より東インド・オディッシャ州にある有名校ORISSA DANCE ACADEMYにてPadmashree Late Guru Gangadhar Pradhanに師事。
師の指導のもとSmt.Rojalin Mohapatra,Sri Lingaraj Swainより現在もどんどん発展していくオリッシーを学ぶ。以後毎年短期留学を繰り返し更に研鑚を積む。
現在インド・日本の各地にて公演活動を行うと共に後進の育成にも努める。
Odissi Dance Group「Padminii Kulam」主宰。



2014/06/09

月満ちる、印度の夜。 ~インドの音楽と舞~

タイトルのまんま、お月さまが一番明るい夜に、音を浴びて光を浴びて、地を伝う振動を感じて、そこにいる人みんな、幸せで笑顔になれる、良いもの作れたらいいのになぁ… と思ったりして。

実際は、私たちは演じて与えるより、頂いているもののほうがずっとずっと多い。
それはとってもありがたいことだから、ちゃんとそうやってギフトが廻り廻ってるってこと、気づいていたいものです。

てゆうか何か特別なことを書こうと思ったけど、今とってもいい意味で頭の中が空っぽです。
明日はもっとスカスカかもしれない。

みんなも来月のことなんて何にもわからないかもしれないし、その頃どこにいるかすらわからないわよ!って思うかもしれないけど、それでもやっぱり7月の満月は、「ドゥルパドとオリッシーを楽しむことにしよう♪」って、心に描いて欲しいなぁ。

たった今の願い以外に、先に続くものなんて存在しないもの。
そしてそれはいつもいつも、移り変わってゆくよね~。


は~い、そんなわけで、去年の9月に続き今年もフライヤーはつづみさおりさんにお願いしました。
思い描く通りのものを作ってくださいました。わーい♡




村上幸子さんの最後の大事な演目。
カネコテツヤさんのパカーワジと私の声でサポートします。

パカーワジは神様の太鼓なんですよ~。
不思議なことに、ドゥルパドだけではなく、オリッシーダンスにとってもすごーく重要な楽器なのですって。こんな機会はなかなかないので、わたしとっても嬉しいです。

みなさま、ぜひぜひお越しくださいませ。
カネコさんのパカーワジボールと重なる幸子さんの美しい鈴の音、必聴です。