2016/12/11

ヴァラナシで元気にしています。

とても元気にやっています。

気づいたら5月から、何も書いていなかったと言うことをお顔も知らないある方からご指摘いただくという二重の驚き!!

11月16日にヴァラナシに到着。
まだひと月も経っていないのに、ほんとにいろんなことがありました。

一つ一つちゃんと解決したり、あるいはただ流れてゆく様を一歩下がったところから見つめたり、とにかくとても穏やかに、過ごしています。



今年も間違いなく、学びの多いシーズンになりそうです。


さて、インドルピーショック。思っていた以上に深刻です!
とっても困っています。でも国民は多くの人がこのムーブメントを吉とし、モディさんを応援しまっくっているのでなんかもう、何も言えない。。。。 
そして政治好きのインド人の話は、長い。

具体的に言うと、ATMからの引き出しは一回にRs2000。これはまだしばらく続きそうだし、空港の両替も50ドルくらいまで。家賃やグルダクシナ、大きめの現金が必要な私たち外国人にはなかなか厳しい状況です。


外貨からは両替できます。ただレートがびっくりするくらいに悪いのでどうしても渋ってしまう。ATMの手数料は馬鹿にならないし、なんて言ってると気付いた時には財布の中身がRs50。ATMに行ってもなかなかの列、あるいは午前でキャッシュ切れ。あとはやたらくっついて並びたがるインド人に、辟易、、、、 

まあなんだかそんな、厳しい状況ですけれど、
なぜか問題なく元気に毎日、過ごしています。
なんとなくそこがやっぱり、インド。


それよりも気になるのは「大気汚染」。
今まで感じたことのないどんよりとした、明らかにいろんなものが混ざっているのがわかるいや〜な空気、ひたすら吸っています。。。


声を使う人間には、どんどんタフになってゆくインド。
とても辛い。。。

いよいよここから、さらに経済的にも成長し地球を汚してゆく、危険な大国になりそうです。

大変革期。
今年のこの大きな流れの中で、ここにいる外国人の私たちは、恐ろしかったり楽しかったり嬉しかったり悲しかったりしながらも、その変化にちゃんと気づき、それを黙って遠くから見つめて、ただひたすらに自分がやるべきことをこなし、日々を過ごしています。


孤独を温めていた数年前の自分も好きだけど、
仲間に癒される自分も好き。
本当に、救われています。
そしてやっぱり、内に向く独りの時を、さらに大切にしようと思っています。



そしてそんな中で私は!どんどん英語力を上げていっております。
今シーズンは、分厚い文法書に朝、必ず目を通すことを日課にしています。

書くわけでもなくただ流し読み。
でもこれが面白い。どんどん入ってくる。
「あぁ、そこ謎に適当に使ってたけどそういうことねw!」とか、「それもう20年近く放置してたわ〜、、」とか。挙げるとキリがない。
そして私以外のすべてがその実践対象になってくれて、とても心強い。まだまだやれる。こんなにも出不精の、私の世界はどこまでも広い。


さて、すっかり寒くなりましたヴァラナシ。
早朝のお部屋も16度くらい。



インドのお家は部屋の中が涼しくあるようにできているので、冬家の中は日本より寒いのです。あぁ、とても辛い。。。

今日グルジーが冬休みで外出するので、私もしばしお出かけします。
まずは、先日行われたタブラのコンペティションで井戸ちゃんがヴァラナシエリアで見事優勝しましたもので、ラクノウで開催される決勝大会に遊びに。

そこからグジャラートへ布の旅。
今年も楽しみで仕方ない!!今年のチョイスはさらに良くなると思いますよ❤︎
待っててね。 


では、またいっぱい書きます。
ちゃんと書きます。 

12月8日 
なお ヴァラナシより愛を込めて

2016/05/25

幸せ、ありがとう!!


まるまる1日と少し、たくさんのうれしいうれしいお誕生日のメッセージ、堪能させていただきました。

みなさま、本当にありがとうございます!

土曜日から続いたライブをいっぱい楽しんで、その後にまだあんなに美しい笑顔ばかりの1日が待っているなんて思っていなかったから、幸せを噛み締めています❤︎

とても神聖で照れ臭くて、幸せな日。


いろんなこと、あんまりうまくはできないし、小さなことにも大きく反応してしまう。自然にも人の心にもたくさん揺れる。でも振れれば振れるほど、振り子みたいにあちら側もこちら側も、もっともっと広い世界を目にすることができる。
それはやっぱり素晴らしいことで、女に生まれてよかったな、と思うのです。


お誕生日までの数日は、幸せな人たちに囲まれました。
パートナーや友人同士、夫婦や親子に姉弟。
人とのいろんな関係を、一つ一つ丁寧に扱うみんなの様子を、ほんとに楽しんだ。
そして学んだ。
相手から受け取る誠実な心がちゃんと響いて、またその心に誠実に戻っていく。
それがどんどん膨らむと、もうふたつの間では収まりきらなくて、他に広がっていく。

ごくごく自然に。

あまりにも美しいので、こんな風に人を愛したい!とこの数日何度も感じたけどふと考えると私、もうすでにちゃんとそんな関係を築いていたし、それ以前に一緒にいるこの人たちのことこんなにも愛しているじゃないの!と思って、可笑しくなった。
灯台下暗し。

みんなそこで、キラキラ輝いている。



自分の非を認めること。
素直でいること。
自分を赦せること。

全部同じこと。



誠実に、生きていきたい。
けっして眩しくない暖かい光で、誰かを照らしたい。
人を幸せにしたい。


そう思います。
ありがとう。

愛をこめて。。。

なお


滋賀立石さん宅にて、ちえちゃんとこうくん。






@なやカフェ ニューアースのふたり。あゆむくんの可愛いお顔。。。

ターバンおじさんfromラジャスターン

これまじ可愛いよね。

ちこちゃん❤︎❤︎❤︎ 
お歌の味方。たっちゃん幸せをありがとう。なおがこんなに嬉しくなるなんて、衝撃的。



2016/03/19

ただいまニッポン。

今年は大きな病気もなく!無事帰宅しました✡✡
予定より早い帰国が急に決まったので、後半はもう夢を見る暇もないくらいに忙しかった。

でもやっぱり、自分がすべきことをしっかりし納めた充実感に満たされて帰国便に乗れたこと、それが何よりも嬉しくて、こんな状況の私を支えてくれた近しい人に、感謝の気持ちでいっぱい❤︎

さて今年は。
朝日を浴びながら歌ったり。写真はインドに忘れてきた。

翌日新聞ではしかめ面のどアップ、なぜ。。。

謎のようこそ。
写真隣の男の子は「ノブヒロ」と名前が書かれているのだけれどまったくの、別人。。

ドゥルパド・メーラーはきっと、一生忘れない。
自分のステージを最終日に控えていたから、できるだけ余計な思念を取り除いて、純粋に耳を傾けてみた。
それぞれの持つ華や努力、血や才能。そういうものと音のつながりをゆっくり見つめたら、すべての演奏家の美しさが透き通るように目に映って、心が大きく揺れ動いた。
感動した、ということ。心から。

初日はグルジー、Pt. Ritwik Sanyal。
この貫禄や存在感… 
ドゥルパドについて語ったら、この方以上の人がどこにいるでしょうか。
今シーズン、明らかな新しい世界への前進を見せてくれた。
9月、来日します。
WSやコンサート、絶対絶対お見逃しなく。

Wパカーワジで。
右はカネコのテツさま。やっぱりグルジーのそばには、この方がいないとね。
左にはスカッド・ムンデくん。
インドのパカーワジ界は今、スカッド王子ブーム。なのかはわからないけれど、私、大ファン。今年のメーラーは彼に叩いてほしい人たちだらけ、スカッド祭でした。はい。


次はこちら。
最高、最高、もう完璧。
Ustad Sayeeduddin Dagar、ダーガル流派の最年長。


次はUstad Wasifuddin Dagar、上の方のいとこ、の息子(のはず)。ちょっと複雑。
スーパーリラックスの超人。

今ドゥルパドを大きく広めるため、たぶん一番活躍しているお方。
Gundecha Brothers。またWパカーワジ。


そして小さい、私。
いつになくのびのびと。
こんな素晴らしい方たちと同じステージで歌えるなんて、夢のよう。
ここまでに起こったすべての事、大げさではなく、この日の為だったのね、と思ふ。
神様からのプラサードだと、 確信したのです。

外国人にとって最大の壁、言葉・発音。
声楽をインド人の前で演奏するということは、想像以上にハードルが高い。
この口元からいかに彼らに正確に伝わるか。
これがないと、その先の音は聴いてもらえない。何だかこっぱずかしくなっちゃうもの。
とても厳しい世界。
さて、どうだったかしら。
でも何より私、本当に楽しかった。そして一緒に楽しんでくれた人たちがいたことを、ステージからたくさん見た。幸福な幸福な、最後のヴァラナシの夜になりました。


メーラー出演の翌日には、もう飛行機。

少しずつ、久しぶりの誰かに会うことで、日本にいることを実感し始めています。
愛されていること、体いっぱいで感じて美味しいもの食べて、新しいことをどんどんクリエイトしながら、今年も私の日本シーズンはじまりはじまり。

今月は23日、満月マルシェにて布のお披露目出店予定。

4月は初心者向け「声のワークショップ」を2本。
16日(土)六甲 kachua 10:00〜
23日(土)京都 民族楽器コイズミ 11:30〜

5月4〜8日 関西ライブを数本。
 7日 京都 一乗寺 village 「インドナイト」
 8日 枚方 星ヶ丘洋裁学校 「音のヨーガ・ドゥルパド」 15:00〜
21日 滋賀 

6月4日(土)Odissi Dance Center ODC 「Voice & Strings」声楽とシタール

などなど、ただいま確定中でございます。
詳細はまた、次回。。。 


毎日毎日キラキラ。
一人の人間として、一人の女として。
輝いていたいと思っております。

真っ暗闇の、お月さまのように。









 

2016/01/19

ヴァラナシ寒い冬。

改めまして。
今年は暖冬だとか言って、喜んで帰ってきたけれど、少し冬に逆もどりのヴァラナシ。

そんな寒いヴァラナシからちょっと抜け出して、生まれて初めてインドの南の方へ行ってまいりました。
ゴアの少し南、ゴカルナというところ。


しかしインドは、大きいな。。。
48時間2400kmって、もうちょっとよく分からない。
食が変わって言葉が変わって文字が変わって目まぐるしくて、なんというのでしょうあの、なんとも心もとない感じは。独りドギマギ、したのでした。

ドゥルパドに出会って8年目。
音楽修行中にちょいと旅に出たのは、初めてのことだったのです!!

とても新鮮。

ドゥルパドがすっかり体の中に住まい始めて、私の人生は変わった。
音を通して幸せと悲しみと苦しみと、まあいろんな感覚がそれぞれなかなか強烈にやってきて、私はそうやって自分の繊細さを、育て愛でているのだと気づきました。


そいでこのとてつもなくニヒルな「感情」てやつが、なんだかやたらと愛おしいヒトという生き物を造ってるのだと思うと、あぁ…なんか、みんなのことが好きだーー、となりました。
鼻の下まですっかり浸かって、ゴカルナの海の中で。
はい。

 そういえばガンガーで沐浴する水牛さんはきっと、あの景色が好きなのね。。。
水が目の前でぷるぷる揺れて、ぬるっととろっとして、柔らかい大地がこちらに迫るみたいで、暖かくて。

ま、泳げないから私はちょっと海、怖いのやけど。

さてさて、海をたっぷり味わって、毎日美しすぎる夕陽を浴びながらみんなで音楽を奏で、いっぱいいっぱい堪能したけれど、結局最後はヴァラナシに帰りたくなってしまい、帰りの48時間もやっぱりドギマギ、したのでした。


そんなヴァラナシ、ここから色々盛りだくさん。
まずは月末、ヴァラナシが生んだ偉大なパカーワジ奏者、シュリカント・ミシュラ氏の追悼コンサート。
濃厚なドゥルパドだらけの日々。想いというのはやっぱり、すごい。
なんでもできる気がする。
愛しのウダイさまに会えるので、私今から鼻血が出そうだ。
去年みたいな微妙な表情に、なりませんように…


グルジーとのレッスンは、どんどん濃厚になってゆきます。
もはや「どんなレッスンなの?」と聞かれても答えるすべがない。
濃くて眩しくて心地よい。
そしてするべきことはどんどん明確に。

まだまだたっぷり、私とヴァラナシはお別れすることなく、もう少し続きそうです。。。