2015/10/25

無事、ヴァラナシですよ〜

昆明とコルカタ経由、日本を出て4日目。
やっとこさヴァラナシ到着です。

本当は疲れている、楽しそうな亀ちゃん。

長い。けど、めちゃくちゃ楽しい大移動。
ありがとう、亀ちゃん。あなた最高。

そしてサンジュクタも最高。
コルカタでは彼女のお家にお世話になりました。
あんなインド人女性に初めて会った。。。
こうやって少しずつ少しずつ、素敵な人ばかりに出会って、私も少しずつ毎秒、
前進してるのを観察しているところ。


そいで彼女の家でやっと、ぐっすり眠れた。
亀ちゃん曰くにんまりと、微笑んでいたそうな。怖い…


ヴァラナシ到着後、連れてきたパカーワジ子をすぐ開けて。
グルジーに会いに行って。
井戸ちゃんはうんまいキチュリーをこさえてくれて。

サラダが、かわゆい。

今日はさっそく、美しいマーと朝日を。
息を吸うのが、もうそれだけのことが最高の至福で。


そいで今夜はナグリナータクマンダリーという会場でN. Rajamさんのヴァイオリン。
一番好きな音楽の最高峰がすぐに聴ける、インドにいて一番素晴らしいのは、兎にも角にもこれだと思うー!!

けど、2日目にしてちょっと外出ただけでなんか私、熱出そう…
みたいなヴァラナシ。
今シーズンもめいっぱいおいしいもの食べて歌って学んで、
ヘロヘロになろうと思いますので、見守っていてくださいませ。

私はみんなの幸せを、毎日ガンガーから昇るお日様に、祈ります。

2015/10/20

では、行ってまいりますね⭐︎

バタバタと。

歌って遊んで働いて。
10月もあっという間に20日が過ぎて。

気づいたらもう、明日。
わっ❤︎
今年はパカーワジ付き!!
ずいぶん短い滞在だったように思うけど。
今年はいっぱい、日本とか日本人とかいう括りについて考えました。

この国が作ってしまったちょっと悲しい社会も、私の居るある意味とても豊かで潤った輪の中も、どちらもこの島の中に絶妙に共存してること、ちょっと不思議。

先日滋賀のBASE FOR RESTさんで開催したWS後、みんなで世界地図をゆっくり眺めてみたけど。
日本て実はすごい、大きいのよね。ていうか長いし。
色々難ありだけど、ワビサビクールで美しい。

でもやっぱりそれにも執着しないで、どこでもいいどこも美しいみんな素敵、気づいたら私どこでも生きていけそうだわとか言いながら。

どこに居ようと誰と生きていこうと、孤独という言葉にとてつもない美しさを感じながら、月のような女を生きてゆきたいのです。


帰国は未定だけど、できるだけ長くドゥルパド✡マサラ三昧しようと思います。
今できること、今したいこともうめいっぱい、ね。

ほとんどヴァラナシにいる予定ですよ〜。
行きたいわ、今こそ行きたいわ!
という方、ぜひ遊びに来てくださいね。

待ってます❤︎ 


10月20日
なお

2015/10/13

「気になるインドvol.2」動画集


10月11日民族楽器コイズミでのWSにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。たくさんの方にお越しいただいて、とっても楽しい時間になりました✴︎✴︎✴︎

初めて聞くリズムばかりだったと思います。
インド音楽を聴くには、慣れが必要。
でも本当は、メロディーもリズムも越えたところを、楽しんでほしいと思っています。

そして知識があるからこそ、それを越えた世界が楽しめる。
そのための講座でした。

では、またこれを見ながら楽しんでくださいね〜♪♪
順番ちょっと、自信ないですけど。

❶ まずは北インドに残るもう一つのスタイル「カヤール」のTeentaal ティーンタール 16拍子から。


 前回のインド滞在中から私もはまりまくっているVenkatesh Kumar ヴェンカテーシュ・クマール氏。迫力も去ることながら、細やかな音の動きの中に流れる川が目に見えそうなくらいクリアに音が進んでいきます。
声もいいですね。サム(1拍目)もとってもわかりやすい、彼の動きのおかげで…
まずは4で刻めるティーンタールに慣れるの、オススメ。

タブラはSatyajit Talwalkar、お父様は偉大なタブラ奏者Suresh Talwalkar氏です。タブラ好きな方はyoutubeでお名前探してみてくださいね。

❷ 次はDhamar ダマール 14拍子


私の師匠、Ritwik Sanyal リトウィック・サンニャル。
彼のように微細な音をとことんまで突き詰めようとしている方はなかなかいない。
そしてそれをまた自由に操ることができるのも、彼の凄みです。
両面太鼓パカーワジは故Shrikant Mishra氏。彼のようにパカーワジを叩きたい、極めたいと思っているパカーワジ奏者がきっとほとんど、なんてこともいつだか聞きました。

❸  続いてChautaal チョウタール 12拍子


代々続く、Dagar ダーガル流派の正統後継者 Wasifuddin Dagar ワシフッディン・ダーガル氏。このスーパーリラックス感、いつでもこの状態でいられたらと思う…
ドゥルパドではこれがメインでポピュラーなターラです。

❹  Jhaptaal ジャプタール 比較的スローな10拍子 


Uday Bhawalkar ウダイ・バワルカール氏。私の師匠の師匠故Zia Mohiuddin Dagar氏、ルドラ・ヴィーナという弦楽器の奏者でした。

ウダイ氏は、この方の弟で声楽家の故Zia Fariduddin Dagar氏を師匠に持ちます。
魂に響く声、 繊細で正確な音使い。80歳まで歌い続けたほんとに偉大な声楽家です。


人間にとって、第一印象のインパクトはほんとに大切だなと思う。
彼の歌を初めて聴いたときのことは今でもはっきり覚えていて、感動して嬉しくて興奮して…、私が愛してやまない歌手です。
Jhaptaalの後はSooltaalも歌われますよ〜、要注意。

❺ Sooltaal スールタール 速い10拍子
スールタールはチョウタールに続いてポピュラーなリズム。ダマール14やチョウタール12といったゆったりした大コンポジットの後によく演奏されます。


Gundecha Brothers、兄弟デュオのお二人はウダイ氏の兄弟弟子。
ドゥルパドはインドの中でもごくごく少数派ですが、彼らの名前はインド音楽界でよく知られています。ダイナミックに二人で織りなすメロディはとても聴きやすく何より面白い。

こっちはウダイ氏。太鼓はパカーワジではなくジョリタブラというパキスタン国境近くパンジャーブ州でよく見られる太鼓。パカーワジと同じように左側鼓面には焼く前のチャパティ、付けます…。

❻ Tivrataal ティヴラタール 7拍子
これはかなり速い7拍子、私の師匠の若かりし頃。



あとはさくっと見たものも載せておきますね。


何拍子か、数えてみてくださいね。


ほんとに稀ですが女性声楽家もいます。アーラープという独唱部分のみですが、かなりディープで渋い。ペルワちゃんはウダイ氏、グンデーチャ氏よりもだいぶ若いですが兄弟弟子、私と同世代の珍しい声楽家です。



おまけ…。
ドゥルパドはDagar ダーガル流派が主流で現在21代目まで続いています。
他にもかつては4つの流派がありました。中でもダルバンガ流派は現在まで13代続く古い流派。ダーガルに比べかなりダイナミックで男らしく、数学的にリズムで聴かせるような背景があります。

12代目プレームクマール・マリックというお方です。

ここまでくるとただのマニアックな世界ですけれどね。
おヒマな時にでも聴いてくださいね。

質問、ここでもメッセージでも受け付けています。
いつでもどうぞ♪

なお
dhrupad@live.jp

 

2015/10/02

音✡コミュニケーション

昨日は、今年でヒンディー語2年目になった生徒のカメさん宅。
カメさん渡印前最後のヒンディーレッスンついでに、遊びに行ってまいりました。

美味しいランチをいただいて。
カメさん、こんな素晴らしいお仕事されてます、インド手刺繍の店 タンカ。
生徒さんなのだけど正直なところ、そう思う以上に「物を作る人、インドと日本を繋ぐ人」としてとても尊敬!

私のヒンディー語の生徒さんはみんな、驚くくらいインドが好きで、なぜか離れることなく何年も関わり、それぞれの道をどんどん極めようとしてます。

つまりなんというかだいぶ変態だけど、やたらユニークで刺激的。
私はとても誇らしい気分でございます。


そいで今日は、タブラ奏者のグレン・ニービスさんのお家にも初めて。
10月10日のライブ@villageで初共演なので、ちょっと歌いに。

美味しいランチをいただいて(←また!)。
グレンさん特製のインド飯、激うまなのですけど…。

グレンさんが仕上げたshantiなお庭を眺めつつ、Dhamar(14拍子)、Chautaal(12拍子)、Jhaptaal(10拍子)、Sooltaal(10拍子)、ふたりでいろいろ演ってみました。

ほんとに素晴らしいタブラ奏者です。10日が待ち遠しい!!
ラーガは未定ですが、グレンさんが選んでくれたターラ(リズム拍子)は、ちょっと意外なもので、すっごい嬉しい。。

結局わたしが毎日触れてる音楽や言葉というモノって、「コミュニケーション」なのね、と改めて思う。

一緒にご飯食べて、いろんな話をして、美味しいコーヒー飲んで。

でもまださらに深く、音を通して人を知る。
豊かなコミュニケーション。とても上質な、崇高とも言える。


わたしももうすぐインドです。
早いね、今年は早いです。そして長くも、なりそうです。
嬉しいです。やっぱり嬉しいもの。
待っててくれる人がいたり、グルジーが喜んでくれたり、美味しい黄色いご飯が毎日いただけたり。

ドゥルパドを取り巻くわたしのごく普通の日常は、ヴァラナシにもあります。
わたしの居場所、日本にあってインドにあって誰か心の中にもあって、それは移り変わっていくものだけど、それでいい。それがいい。
わたしはそうやって、わたしの歌や人生や想いを少し遠くから、眺めていたいと思うのです。

そしてこんな人生に関わってくれる人がとても愛おしくて…
多謝!