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2017/05/25

✡6月17日今年もODCで歌います✡



みなさま、お誕生日のメッセージ、ほんとにほんとにありがとうございます。
お一人お一人に返信ができないけれど、、、( ; ; )
たっぷりお気持ちいただきました。

とても幸せです。
いつも今が一番だと思っているけれど、今もやっぱり今が一番。

生きてきて、今が一番幸せかもしれない。「人」として、「女」として。
きっとまた明日も。

出会いはタイミング。
ほんとにそう思うのです。

あなたのことも彼女も彼も、心から愛しているのだけれど、
ほんの少しのすれ違い。
ほんの少しの言葉の過ち。
出会うとき。

そういうもので、あっというまに形を変えてしまう。
それに傷つく人をたくさん見ます。


私はだからこそ、今あるものの愛おしさを想います。
愛おしてくて微笑ましくて、愛されることの喜びが沁みるのです。

すべての人にドラマがあって、すべての人が一生懸命に生きていて、
自分はとても小さな人間だと思わされる。

そんな小さな人間を、頼りにしてくれる人たちがいること。
これほどまでに、勇気の湧くことはない。

私はあまり、大きな輪を作れる人間ではないけれど、代わりに地道に地味にどんどん深く、核に向かって掘り下げていくことを学びました。そしてやっぱり、私にはそれが向いているのです。

その深みこそが、他の誰かと共有して味わえる喜びになるのです。
歌とも仲間とも、噛めば噛むほど味がする!

そんな人生になると、いいな〜!!!



ということで、ここからはお知らせでごめんなさい。
今年も村上幸子嬢率いる「インドまるごと総合学校ODC」にて、
ドゥルパドライブを開催することになりました✡✡

あの素敵な会場で、今年もしんみり。
大人の夜になるといいな。

お相手は去年に続き、素晴らしいタブラ奏者グレン・ニービスさん。
頼もしい彼との演奏、楽しみです。

夕食は、私の大好きな陽子お姉さまの、
NIMAmasalaのカレーを楽しんでいただきます。

是非是非、お越しくださいませ。


*********************


日時:6月17日(土
開場 18:00(食事) 開演 19:00
場所:ODC インドまるごと総合学校
    大阪府高槻市北昭和台14-21 
予約:dhrupad@live.jp
料金: 3000円 (要予約、NIMAmasala食事代込)

<出演>
すずきなお(ドゥルパド声楽)

’06年北インド最古の古典音楽ドゥルパド声楽家Pt. Ritwik Sanyalの歌に感銘を受け、’08年より師事。'16年、ドゥルパド界最大級の音楽祭「ドゥルパド・メーラー(インド・ベナレス)」に日本人声楽家として初の出演を果たす。
現在もドゥルパドを軸としインドと日本を往復している。
http://n-dhrupad.blogspot.in/

グレン・ニービス(タブラ伴奏)
’98年にタブラを学び始める。
デリー派のUstd. アンソニー・ダス、ベナラス派のPt.イーシュワルラール・ミシュラ、Pt.ラチュー・マハラジ等の巨匠に師事。また、Sriウマカンタ・ダシュをはじめ、多数のタブラ奏者の元でも学ぶ。グレンの演奏は、ラヤ(リズム)の良さ、クリアな音、表現力あふれるバヤの音色に定評がある。

◆ドゥルパドとは◆
北インドに残る最古の古典音楽スタイル。ヴェーダの詠唱に始まり宮廷音楽として発展したインドに数千年伝わる音楽。瞑想的で時を忘れる穏やかな独唱、息を飲むようなスリリングな合奏。終始即興で繰り広げられる、奥深く煌びやかな歴史的音楽世界。

2017/04/10

酷暑始まり、ヴァラナシ。

日中の気温が40度をさらりと越える日々になりました。
太陽が力強い。インド人みたい。。。

コツコツと、日々をこなしています。
いろんなことがありました。

一年の半分。
濃厚なヴァラナシの日常。

一度では書ききれない。
成長と苦悩と喜びが、同じようにやってきては消えてゆき、またやってくるのをちゃんと知っていて、拒むわけでも待つわけでもなく、居れる時はちゃんと一緒にいます。


燃えるような午後のヴァラナシ。
辛いのは最初だけ。慣れると意外にも普通に生活出来る。
朝のうちにお買い物を済ませ、後は家でじっと過ごす。

レッスンにもいつも通り行き、グルマーのおつかいをこなしたり、残りの日々がドタバタ忙しくならないように、少しずつ帰国前の仕事をこなしたり。

そういえば太極拳、始めました。
幼い頃から本格的な少林拳を学んだのち太極拳に出会った、スーパーウーマンラモさん。彼女はヴァラナシ家族の一人ですが、そのオーラは強烈。
二人の子供をヴァラナシで育てながら、ここで太極拳と少林拳のシェアをしてくれています。ドゥルパドのためにずーっと習いたかったのですけれど、まさかヴァラナシでとは。
人生って、やっぱりすごい。そして直感から想像していた通り、ドゥルパドとの共通点ばかり。相互に助け合うこの感覚は、本当に貴重で感動ばかり。
なかなかの勢いで私、コミットしているところ。


夜には大きな音楽祭が待っていて、みんな一斉に外に出はじめます。
そんなわけで心はまだまだヴァラナシモード。
最後まで大好きなヴァラナシの仲間たちと、いっぱい楽しみます❤︎
Girija Devi ji最高でした、、、

今回の滞在。
日本に帰ったらまたゆっくり、振り返りたいと思います。

さて、帰国まで3週間ほどになり、少しずつ帰国後の予定が決まってきました。
今年の日本も本当に楽しみです。
できることを確実に、大きな無理はないように。
でも少しずつしっかり前に進めるように、生きたいな。

帰国後のライブの予定、簡単に書いておきます。
詳細はLIVEのページにて。6月分は随時更新します✡
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5月10日(水)名古屋市 ヨガの杜 19:30start  with カネコテツヤ(パカーワジ)
5月12日(金)東京日本橋 Creative Hub 131   19:00start with カネコテツヤ
5月13日(土)横浜 Delhi Dining 20:00start(開演までお食事)with カネコテツヤ
6月11日(日)滋賀 詳細後日 with 中川大夢(パカーワジ)
⭐︎大夢はカネコテツヤ氏の愛弟子、関西における期待のホープと初めて共演します⭐︎
6月17日(土)@ODC in 高槻 詳細後日 with グレン・ニービス(タブラ)
⭐︎こちらはタブラのグレン・ニービス氏と村上幸子嬢のodcにて。ドゥルパドのムードをタブラでも魅せてくれる、信頼のおけるミュージシャンと。去年に引き続き再演、楽しみです⭐︎
===================

2016/03/19

ただいまニッポン。

今年は大きな病気もなく!無事帰宅しました✡✡
予定より早い帰国が急に決まったので、後半はもう夢を見る暇もないくらいに忙しかった。

でもやっぱり、自分がすべきことをしっかりし納めた充実感に満たされて帰国便に乗れたこと、それが何よりも嬉しくて、こんな状況の私を支えてくれた近しい人に、感謝の気持ちでいっぱい❤︎

さて今年は。
朝日を浴びながら歌ったり。写真はインドに忘れてきた。

翌日新聞ではしかめ面のどアップ、なぜ。。。

謎のようこそ。
写真隣の男の子は「ノブヒロ」と名前が書かれているのだけれどまったくの、別人。。

ドゥルパド・メーラーはきっと、一生忘れない。
自分のステージを最終日に控えていたから、できるだけ余計な思念を取り除いて、純粋に耳を傾けてみた。
それぞれの持つ華や努力、血や才能。そういうものと音のつながりをゆっくり見つめたら、すべての演奏家の美しさが透き通るように目に映って、心が大きく揺れ動いた。
感動した、ということ。心から。

初日はグルジー、Pt. Ritwik Sanyal。
この貫禄や存在感… 
ドゥルパドについて語ったら、この方以上の人がどこにいるでしょうか。
今シーズン、明らかな新しい世界への前進を見せてくれた。
9月、来日します。
WSやコンサート、絶対絶対お見逃しなく。

Wパカーワジで。
右はカネコのテツさま。やっぱりグルジーのそばには、この方がいないとね。
左にはスカッド・ムンデくん。
インドのパカーワジ界は今、スカッド王子ブーム。なのかはわからないけれど、私、大ファン。今年のメーラーは彼に叩いてほしい人たちだらけ、スカッド祭でした。はい。


次はこちら。
最高、最高、もう完璧。
Ustad Sayeeduddin Dagar、ダーガル流派の最年長。


次はUstad Wasifuddin Dagar、上の方のいとこ、の息子(のはず)。ちょっと複雑。
スーパーリラックスの超人。

今ドゥルパドを大きく広めるため、たぶん一番活躍しているお方。
Gundecha Brothers。またWパカーワジ。


そして小さい、私。
いつになくのびのびと。
こんな素晴らしい方たちと同じステージで歌えるなんて、夢のよう。
ここまでに起こったすべての事、大げさではなく、この日の為だったのね、と思ふ。
神様からのプラサードだと、 確信したのです。

外国人にとって最大の壁、言葉・発音。
声楽をインド人の前で演奏するということは、想像以上にハードルが高い。
この口元からいかに彼らに正確に伝わるか。
これがないと、その先の音は聴いてもらえない。何だかこっぱずかしくなっちゃうもの。
とても厳しい世界。
さて、どうだったかしら。
でも何より私、本当に楽しかった。そして一緒に楽しんでくれた人たちがいたことを、ステージからたくさん見た。幸福な幸福な、最後のヴァラナシの夜になりました。


メーラー出演の翌日には、もう飛行機。

少しずつ、久しぶりの誰かに会うことで、日本にいることを実感し始めています。
愛されていること、体いっぱいで感じて美味しいもの食べて、新しいことをどんどんクリエイトしながら、今年も私の日本シーズンはじまりはじまり。

今月は23日、満月マルシェにて布のお披露目出店予定。

4月は初心者向け「声のワークショップ」を2本。
16日(土)六甲 kachua 10:00〜
23日(土)京都 民族楽器コイズミ 11:30〜

5月4〜8日 関西ライブを数本。
 7日 京都 一乗寺 village 「インドナイト」
 8日 枚方 星ヶ丘洋裁学校 「音のヨーガ・ドゥルパド」 15:00〜
21日 滋賀 

6月4日(土)Odissi Dance Center ODC 「Voice & Strings」声楽とシタール

などなど、ただいま確定中でございます。
詳細はまた、次回。。。 


毎日毎日キラキラ。
一人の人間として、一人の女として。
輝いていたいと思っております。

真っ暗闇の、お月さまのように。









 

2015/10/13

「気になるインドvol.2」動画集


10月11日民族楽器コイズミでのWSにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。たくさんの方にお越しいただいて、とっても楽しい時間になりました✴︎✴︎✴︎

初めて聞くリズムばかりだったと思います。
インド音楽を聴くには、慣れが必要。
でも本当は、メロディーもリズムも越えたところを、楽しんでほしいと思っています。

そして知識があるからこそ、それを越えた世界が楽しめる。
そのための講座でした。

では、またこれを見ながら楽しんでくださいね〜♪♪
順番ちょっと、自信ないですけど。

❶ まずは北インドに残るもう一つのスタイル「カヤール」のTeentaal ティーンタール 16拍子から。


 前回のインド滞在中から私もはまりまくっているVenkatesh Kumar ヴェンカテーシュ・クマール氏。迫力も去ることながら、細やかな音の動きの中に流れる川が目に見えそうなくらいクリアに音が進んでいきます。
声もいいですね。サム(1拍目)もとってもわかりやすい、彼の動きのおかげで…
まずは4で刻めるティーンタールに慣れるの、オススメ。

タブラはSatyajit Talwalkar、お父様は偉大なタブラ奏者Suresh Talwalkar氏です。タブラ好きな方はyoutubeでお名前探してみてくださいね。

❷ 次はDhamar ダマール 14拍子


私の師匠、Ritwik Sanyal リトウィック・サンニャル。
彼のように微細な音をとことんまで突き詰めようとしている方はなかなかいない。
そしてそれをまた自由に操ることができるのも、彼の凄みです。
両面太鼓パカーワジは故Shrikant Mishra氏。彼のようにパカーワジを叩きたい、極めたいと思っているパカーワジ奏者がきっとほとんど、なんてこともいつだか聞きました。

❸  続いてChautaal チョウタール 12拍子


代々続く、Dagar ダーガル流派の正統後継者 Wasifuddin Dagar ワシフッディン・ダーガル氏。このスーパーリラックス感、いつでもこの状態でいられたらと思う…
ドゥルパドではこれがメインでポピュラーなターラです。

❹  Jhaptaal ジャプタール 比較的スローな10拍子 


Uday Bhawalkar ウダイ・バワルカール氏。私の師匠の師匠故Zia Mohiuddin Dagar氏、ルドラ・ヴィーナという弦楽器の奏者でした。

ウダイ氏は、この方の弟で声楽家の故Zia Fariduddin Dagar氏を師匠に持ちます。
魂に響く声、 繊細で正確な音使い。80歳まで歌い続けたほんとに偉大な声楽家です。


人間にとって、第一印象のインパクトはほんとに大切だなと思う。
彼の歌を初めて聴いたときのことは今でもはっきり覚えていて、感動して嬉しくて興奮して…、私が愛してやまない歌手です。
Jhaptaalの後はSooltaalも歌われますよ〜、要注意。

❺ Sooltaal スールタール 速い10拍子
スールタールはチョウタールに続いてポピュラーなリズム。ダマール14やチョウタール12といったゆったりした大コンポジットの後によく演奏されます。


Gundecha Brothers、兄弟デュオのお二人はウダイ氏の兄弟弟子。
ドゥルパドはインドの中でもごくごく少数派ですが、彼らの名前はインド音楽界でよく知られています。ダイナミックに二人で織りなすメロディはとても聴きやすく何より面白い。

こっちはウダイ氏。太鼓はパカーワジではなくジョリタブラというパキスタン国境近くパンジャーブ州でよく見られる太鼓。パカーワジと同じように左側鼓面には焼く前のチャパティ、付けます…。

❻ Tivrataal ティヴラタール 7拍子
これはかなり速い7拍子、私の師匠の若かりし頃。



あとはさくっと見たものも載せておきますね。


何拍子か、数えてみてくださいね。


ほんとに稀ですが女性声楽家もいます。アーラープという独唱部分のみですが、かなりディープで渋い。ペルワちゃんはウダイ氏、グンデーチャ氏よりもだいぶ若いですが兄弟弟子、私と同世代の珍しい声楽家です。



おまけ…。
ドゥルパドはDagar ダーガル流派が主流で現在21代目まで続いています。
他にもかつては4つの流派がありました。中でもダルバンガ流派は現在まで13代続く古い流派。ダーガルに比べかなりダイナミックで男らしく、数学的にリズムで聴かせるような背景があります。

12代目プレームクマール・マリックというお方です。

ここまでくるとただのマニアックな世界ですけれどね。
おヒマな時にでも聴いてくださいね。

質問、ここでもメッセージでも受け付けています。
いつでもどうぞ♪

なお
dhrupad@live.jp

 

2015/07/07

WS動画「近頃の、気になるインド音楽事情講座」より @民族楽器コイズミ

先日は、雨の中お越し下さってありがとうございました。
私自身もとっても楽しい時間になりました。

さて、申し上げていた通り、一緒に見た動画こちらでシェアさせていただきます。せっかくお越し下さったので、FB等のSNS上ではこちらの投稿は公開しません。
皆さんで楽しんでくださいませ✴︎

まずはこちら。あ、順番はバラバラです。気にしないでくださいね。
1.Samavedaチャンティング中です。


2.続いてドゥルパド
私の師匠の師匠の弟にあたる声楽家Ustad. Zia Fariduddin Dagar。

3.Ulhas Kasalkarさん。Darbarにて。こちらはカヤールの声楽。
私はカヤールでご健在の方で一番大好きです。

4.最近一人大ブーム中のVenkatesh Kumarさん。最高。。。

ちなみに弓擦弦楽器サーランギー奏者はMurad Aliという方。ものすごく、うまいですね。

5.次はパキスタンのカッワリー。Nusrat Fathe Ali Khanさん。

6.ドゥルパドのパカーワジとの演奏。
アーラープと呼ばれる独唱が1時間ほどあり、その後に共奏曲に入ります。
こちらは早い10拍子。Uday Bhawalkarさん、声楽家としてたぶん世界一、好きです。



7.骨休めにこんなのも聴きました。Geet Gaata Chalという古いインド映画中に出てくるバジャン。とってもいい映画で大好きです。身寄りはないけど自由に生きる笛吹きの美青年のお話とあるお嬢さまの超超ピュアな恋物語。


大好きなシーンで身寄りのない彼を気遣った通りすがりの女性が彼にこう言います。
「お前はほんとに一人なのかい?お父さんもお母さんも兄弟も?!」
でも彼は、満面の笑みでこう返します。
「どうしてみんな同じことを聞くの?動物、山、畑。。。僕はすべてのモノだよ!!」

実はyoutubeで全部見れますが、字幕ないのでちょっときついかな… 言葉分からなくてもなぜか面白いのがインド映画なので、興味のある方は是非。


8.この辺りでA.R. Rahman。世界的にもすっかり有名になってしまった作曲家の一人。
にしても次から次と、彼の作品はインド映画音楽の中でも群を抜いていると思います。
歌詞のリンクもつけておきますね。
見たのはこれですが、フルバージョンもあるので確か6分くらいの。そちらも是非。


歌詞リンクはこちら。

9.もう一つRahman。まだまだ聞いて欲しいのあるけど、キリがない!

10.Meerabaiという15世紀頃の伝説的女性詩人のバジャン。Kaushiki Deshikanという声楽家が歌っています。大所帯で…。ハルモニウムにはお父さん、Ajoy Chakrabortyさん。


11.最後はこの方、Bhimsen Joshiさん。もうお亡くなりになったけど、ずっと永遠にカヤール界のヒーロー。本当に大好きです。


何か、抜けてたら連絡くださいませ〜。
ゆっくりインドの世界、お楽しみください✴︎✴︎ 



すずきなお

2015/06/10

いろいろ、始動。

昨日は来月のWSのちらし作ったり内容詰めたり、今日はODCでのヒンディー語文字臨時講義の何やらを作ったり、みんなにお尻叩かれてやっとこさ、動き出した〜ぷぅ。ありがたし。そして今年は夏に岡山に行けるかもしれないし、関西でも可愛い布のお披露目と歌も楽器も、いろいろお届けしたい!
ぱるちゃんと藍、絞染め。
ちなみにWS、今回は歌うよりはレクチャー的に進める予定です。
最近いろんなところで聞くインドの音楽。
古典があればバジャンもキールタンもマントラも。
よく耳にするナーダ・ヨーガ(音のヨーガ)とか何がどう違うのみたいな。そんな疑問を、映像や音源、写真や歌詞などで比べたりなんかしながらわかりやすく。

とにかくもう最近何がなんだかわかんないけど、ちょっとでも知りたいよ…という方の為の講義です✴︎

なんでも基本が大事とか言うのだけど、それが一番ほんとのこと。
それならこてこてな古典ドゥルパドの視点から、もやっとしているインド伝統音楽が、今実際インドではどんな風に息づいているか、ちょっとお勉強します。

1900年代の前半、わーーーー!っとアメリカを皮切りにスタートしたキールタンのムーヴメント。世界がきっと、揺れたと思う。
どんな街に行っても、今アーシュラム(修行の為の共同生活所のようなもの)は外国人で溢れています。

じゃあ、インド人はどうしてるのよ!普通の、お金のない、路上かもしれない、そんなヒエラルキーの底辺を必死で生きるリアルなインド人は?
彼らの中に生きる神様のことも、もう少しお伝えしたい…。

ヴァラナシは、なんだか煙たい町です。
ヒンドゥが、少々濃すぎるところ。
そんな町と京都を行き来する私が、ほんの少し思うこと。

内容はディープですが、初心者向けだと思ってください。
時間に限りがあるので、私もどこから手をつけようか、まだゆっくり考えます。
私の能力や性質を取っても、難しい言葉はあんまり使えませんし…。

詳細、近日中に出します〜✴︎
2ヶ所で開催予定ですが、一つは7月11日(土)神戸六甲kachuaさんにて夕方、ほぼ決定しております。

楽しみ、楽しみ!

2015/05/18

Dance of Shiva行ってきましたよ。

Dance of Shivaは、メルヘンサイケデリックです。
かわゆくて、夜が特にかわゆくて。。。
そこらじゅうこんな様子で、耳にはズンズンズンズン。
ベッドに横になっても寝てるんだか起きてるんだか、謎の二晩でしたよ〜。


私まだまだ魂ヴァラナシに置いてきたまんまですので、視覚的には意外とちょうど良い感じ。

太郎さんの後ろから隠し撮り。
アムステルダム風。


私一番最初に歌ったんですけど、shivaの最初というのは結構緊張します。びっくり。
雨がいっぱい降り出す直前だったので、ほとんど霧の中。気持ち良い〜。


もうステージが。。。♡
太郎さんと百合子さん、タブラはArindam Chakravartyくん。
かっこいい、持ってくな〜。
カヤールで踊り出す人々、インドでは絶対見ない光景ですけど、Shivaなので。
30歳だけど、5歳から叩いてるそうなのでタブラ歴25年。
インド音楽は息が長いな〜…。

この後ものすごい雨が翌朝まで続いたので、何が何だかあんまり覚えていない。
そんな雨上がりの朝、絢たん到着。


今回は井上憲司さんと。


ステージが、ピンク。絢たん背筋ぴーん。素敵。


私もちろんテツヤさまと、今回二度目のステージは初めてRaga Patdeep。
このスールタール10拍子はとっても思い出深いのでうるうる、しました。


最後は太郎さん百合子さんに連れてってもらってこれ。
歌った後は温泉しかないでしょうが。最高!

3日間堪能しましたよ。
タイムスケジュールからデコレーションからサウンドシステムまで、梅さんのこだわりがたっぷり。キメの細かいケアになおは感動しました…。

まったく先の読めない私の未来。
またあんなところで歌いたいです。

踊る人、幸せな人。


2015/05/04

もうすぐ、帰ります。とライブ。

あっという間の4ヶ月。
帰国に向けてやっと、心の整理がついてきた今日この頃。
ヴァラナシは40度を軽く越え始めました。



あついな、あついーー。
それでも結局いつも、最後まで。
好きだから。インド人は忍耐強いなあ、やっぱり。
それだけでちょっとリスペクト。

女の子はほんとに一人になったけど、寂しがり屋の男の子たち(だいたいover40歳)は未だに、私には到底信じられないけれど、停電で扇風機が回らない異常な暑さの部屋の中でだってゲラゲラケタケタ、いつもだいたい同じことしかしてないけど、それはそれは楽しそう。国とか言葉の違いとか、ちっぽけ。Bhimsenさえいれば、心はひとつ…

これ、すごいからね。ぜひ。


ネパールでの地震から約一週間。
毎日起きたらネットでそれについて見るのが日課になってしまった。
心配していた最後の友人の一人から今朝やっと、直接連絡が入って一安心。
みんな、テント暮らし。ちゃんと食べてるか、ほんとに心配。
それでなくても大変な国なのに。

日本での報道はもう少なくなってるんじゃないかと思ったり。
今朝YahooJAPANを見たらもうすっかりトップページにはないし、そういうもの、だっけ?
fbにはもう書いたけど、少しでも力になりたい。
みんなもどうかどうか、宜しくお願いします。


帰国もうすぐ、8日になりました。夜にはきっと、お家。
もやっとどうしようかずっと考えていたけど、ちゃんと帰る理由があってよかった。
でないと今年は、このままここに居てしまう。というか、居たい…。
いや、いつもだけど。

今日、最後の朝日。
お引越しをしてからガンガーは少し遠くなっていたけれど、やはり美し。
簡単に言ってますけど本当に、美しいから。
涙なんか、すぐ出ちゃう。心を掴むあの美しい波紋も、祈る姿も、なんかガイドブックみたいなこと書いてるけど…。
人生で一度は、来て欲しい。すべての日本人に。

人に自慢できるようなことはほとんどないけど、ここにたどり着いたこと、こうやって31歳まで生きてこれたこと、それだけはほんとに誇りに思う。
というかそれで十分だと、時々本当に思う。幸せなこと。

そんなわけで、帰国後ライブのお知らせです。
5月15日、16日は伊豆。
行きます。去年キャンセルになってしまったDance of Shiva、今年こそ。
楽しみです。
http://www.tirakita.com/event/2015/index.html

1日目はカネコテツヤさまとドゥルパド。
2日目は大先輩のサントゥール奏者ジミーさんやバーンスリー奏者寺原太郎さんたちと共演させていただきます。ということを昨日タイムテーブルを見て知った!!萌え。。。

5月29日(金)は、大阪伽奈泥庵。
今回はタブラの室優哉氏、ドゥルパドターラ叩いてくださるのです。
嬉しいなあ、沁みるなあ…。かっこいい室くんのタブラ、ぜひ聴きに来てくださいませ。
もうお一人は私たぶん日本で一番大好きシタール奏者、岩下洋平くん×室くん。



1日お休みして5月31日(日)、最近すっかりおなじみになってきた法陀in心斎橋。
いつものパカーワジカネコテツヤさんとタブラの広本雄次さんに加え、今回はカネコさんの奥さま、インド音楽だけでなく多ジャンルで活躍されているヴァイオリン奏者の金子ユキさんも揃って来阪。ちょっと、豪華です。
この日は古典楽器を使ったエレクトリックな音も聴けるそうですよ。ワクワク。
美味しいお酒とご飯も、食べに来てね✴︎

https://www.facebook.com/events/1644832239070550/



すっかり健康な私。病気していたの、嘘みたい。
本当に素晴らしい日々をいただきました。
いろんなところから見守ってくれた皆様、本当に感謝しています。
ありがとうありがとう。

古いヴァラナシの友人に暖かく見守られ、ガンガージーからはギフトばかり。
仲間と支え合うことの喜び、仲間の幸せや悲しみが突き刺さる体験。
忘れられない。きっと忘れません。

ありがとう、今年もありがとうヴァラナシ。




2014/09/12

二人の京都な一日

SteveさんとPushpaさん、今日も京都満喫中。
幸せ。2人が笑うと、みんな幸せになるんじゃないかと思う。

7日は大阪のヨガスタジオFree stylemoveにて、「静寂ノ音」無事終わりました。
素晴らしい空間に酔う。音に酔う。幸福な人の笑顔に酔う。
お酒のいらない幸せな夜、とても穏やかに和やかに。
あまりよい言葉が思いつかないけれど、あの空間にいたみんなの顔を思い出すと、すべて許されたような気がする。私の迷える音の粒も、小さなひとしずくに固まって、幸せの水瓶にとりあえず戻っていった、と思う。


SteveさんとTyさん、Raga Shree。
by Bayan san

Pushpaさんも。

私Tyさんと。
by Mr. Naoki Uno


今日は3人で京都水神ツアー。
まずはたっちゃんとこ@Village。今年もSteveさん美味しい美味しいって。

そういえば今回お二人は、びっくりするくらいナイスなロケーションのウィークリーマンションに滞在中。錦通りほど近く、私が街に出たらよーく行くヴィーガンレストラン2軒とナポリを思い出す大好きなピッツェリアの徒歩圏。この2人の持つ幸運に驚き。
Pushpaさんはピュアベジタリアンで来日までSteveさんは少し心配してらしたけど、問題なくてほんとによかった。

毎日錦通りを散策して、ちょっとがんばって清水寺まで歩いたり、舞子さんの写真をいっぱい撮ったり、楽しそうなので私嬉しくてしかたなーい。

お水の神様といえばここ。
素敵すぎるお二人。

川床の写真をとりまくるPushpaさん。

あ、バンスーリーぐみたんは、ここ貴船神社で働いたりなんかしている。
本宮の駐車場で聞いたら奥の宮にいるとのことで3人で歩いてみた。
「もう台湾から帰ってきてたのねー」なんて言ってたら、向こうの方から今年ヴァラナシで一緒に遊んでたドイツ人のオラフがなぜか歩いてきた。



目が点になって、彼の後ろにガンガーとかボートが見えて、ちょっとクラクラ。
日本に遊びに来たらしいのやけど、こんなことってあるの…。
でも隣にSteveさんがいるのを見て、あーこの人と一緒にいるんだからありえるな〜て納得したり。

オラーーーフ!!!

そいで一緒にぐみたんとこ行った。
ぐみたん生Steveさんを初体験。拝んでた。

ヴァラナシすぎてびっくりして、「なんて日なのよ今日は!!」と興奮したPushpaさんが撮ってくれた。

最後はぴじゃ。
これすごーい美味しいやつ、ベジタリアーナ。お店すごい小さいのやけど大きな窯があって目の前でしゃしゃっと焼いてくれる。目の細いオーナーの笑顔は素敵だしイケメンです。京都の堺町通にあるMaritaというPizzeria、おすすめ。


そんなわけで、泣きそうになりながらPushpaさんとお別れ… 
13日に一足先に帰国されます。
ほんとに素晴らしい奥様。大好き、超好き。娘になりたい。

一緒にいると、ずっとミラクルばかり起こる気がする。
最近すぐに泣いてしまうけど、悲しいと嬉しい涙の量が同じくらいになってきた。
こんなに幸せなことはない。

人生って何! 
今日3人で何度口にしたかわからないけど、美しい意外に今思いつく言葉がない。そんな日、今日はそんな日。


今週末はSteveさんとまたご一緒です。
http://n-dhrupad.blogspot.jp/p/blog-page_27.html

14日 音や金時
15日 源心庵
来てね。

私は今この瞬間にも進化中のカネコテツヤさまと向かいます。
おやすみなさい♡


2014/06/24

出演者の紹介②

7月12日(土) 「月満ちる、印度の夜。」 @キトゥンカンパニー

パカーワジ奏者
カネコテツヤ pakhawaj.blogspot.jp/

日本で唯一のパカーワジ奏者。私が心から尊敬するミュージシャンの一人。
ドゥルパドを初めて6年、ほんとにいろんなこと教えていただきました。
まだまだこれからだけど、最初の2年を力強くスタートすることができたのは、彼によるところがほとんど。





私が歌う北インドの古典音楽「ドゥルパド」には、このパカーワジという両面太鼓が使用されます。
インドでは、ガネーシャが叩く太鼓として一目置かれる存在です。
ごく稀に、タブラーと演奏されることもあるけれど、伝統的にも音楽的にも、正直パカーワジでないと歌えない、言葉では説明することができない何かがあります。

だからこそ何千年もこのパカーワジと歌われてきたし、きっとこの先も変わることがないでしょう。
ドゥルパドとパカーワジ。この土臭く、地を這うような声と太鼓は瞑想的で生命力に溢れていて、魂を掴んで離さなくなる。

私もそんな風に歌いたい。ずっとそう思って歌っています。
日本に生れてよかった。そう思います。彼のようにパカーワジを叩ける方は、インドにもそう居ないのです。
時代が変われば人も変わる。インドでも奏者が群を抜いて少ないパカーワジ。

私の師匠は、カネコさんのような奏者を見つけるのが難しいインドを、嘆いていたりするのです

そんなカネコさん。村上幸子さんと最後の一曲で久々に共演してくれます。
幸子さんの力強いステップと、カネコさんの声で太鼓の音を歌うように表現するボール、そして実際の太鼓の音。
3つが重なり合う時の空気、私もその場で味わうことができて嬉しい。。。

皆様のお越しをお待ちしてます♪

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カネコテツヤ(パカーワジ奏者)

日本唯一のパカーワジ奏者。
北インドにて巨匠Pt.シュリカント・ミシュラに師事し日印両国で活動する。
オールインディア・ドゥルパドメーラ(インド)に02年より毎年ソロ、及び伴奏で出演する。04年度第29回ドゥルパドメーラにてゴールドメダルを受賞。
ベナレス、グジュラート、ダホットなどインド各地の音楽祭、音楽大学で演奏する。
近年はインド音楽界の巨匠達との共演も果たしている。
日本ではフジロック(新潟)や渚音楽祭(東京)などのロックフェスティバルにも出演。2014年3月 1stソロアルバム「HOW BEAUTIFUL」リリース。

出演者の紹介①

7月12日(土) 「月満ちる、印度の夜。」 @キトゥンカンパニー

東インド古典舞踊 オリッシー
村上 幸子 http://odissi.jugem.jp/

生演奏での共演
幸子さんに初めて出会ったのは、たぶん6年前くらい。
私はまだドゥルパドを始める前で、弟子入りすることを心に決めていた頃。
「いつか共演したいです」と話していました。

その後、幸子さんから声を掛けていただいたときは、あ~願えば夢って叶うものね!と思ったものです。
岐阜の洞戸で、サントゥール奏者の宮下ジミーさん主催のサンギート・メーラーが初共演。
みんなで模索しながらも、生で演奏して踊ることの美しさとかむずかしさとか、しみじみ感じる日々でした。

人生いろいろ。落ちたり上がったり、悲しすぎたり幸せだったり。
本番でもない幸子さんのリハでの踊りに感情移入して、涙が止まらなかったことがありました。
それくらい、幸子さんのダンスには生きたエネルギーとか、魂とか感じてしまうのです。

見る人を弾きつけるあの目の中に、私の知らない彼女の人生すら見えるよう。
ステージの上では、過去に沸き起こったどんな感情も、芸術に変わる。

12日は、最後の一曲を生演奏でお送りする予定です。
オリッシーダンスに欠かせないパカーワジとの力強い共演、そして声。
パカーワジには、日本で唯一の奏者カネコテツヤ氏を名古屋よりお招きします。
とても貴重な機会になると思います。

是非お越しください♪


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村上幸子

93年浜田さえ子氏主宰アトリエ「ナーチェ・ナーチェ」で学んだ後、奉納舞を伝承する舞踊家としてアメリカ・カナダ・インドにて活動中のラトナ・ロイ氏に魅了され,97年、渡米。
99年シアトルと大阪にてソロデビュー公演を行う。00年より東インド・オディッシャ州にある有名校ORISSA DANCE ACADEMYにてPadmashree Late Guru Gangadhar Pradhanに師事。
師の指導のもとSmt.Rojalin Mohapatra,Sri Lingaraj Swainより現在もどんどん発展していくオリッシーを学ぶ。以後毎年短期留学を繰り返し更に研鑚を積む。
現在インド・日本の各地にて公演活動を行うと共に後進の育成にも努める。
Odissi Dance Group「Padminii Kulam」主宰。



2014/06/09

月満ちる、印度の夜。 ~インドの音楽と舞~

タイトルのまんま、お月さまが一番明るい夜に、音を浴びて光を浴びて、地を伝う振動を感じて、そこにいる人みんな、幸せで笑顔になれる、良いもの作れたらいいのになぁ… と思ったりして。

実際は、私たちは演じて与えるより、頂いているもののほうがずっとずっと多い。
それはとってもありがたいことだから、ちゃんとそうやってギフトが廻り廻ってるってこと、気づいていたいものです。

てゆうか何か特別なことを書こうと思ったけど、今とってもいい意味で頭の中が空っぽです。
明日はもっとスカスカかもしれない。

みんなも来月のことなんて何にもわからないかもしれないし、その頃どこにいるかすらわからないわよ!って思うかもしれないけど、それでもやっぱり7月の満月は、「ドゥルパドとオリッシーを楽しむことにしよう♪」って、心に描いて欲しいなぁ。

たった今の願い以外に、先に続くものなんて存在しないもの。
そしてそれはいつもいつも、移り変わってゆくよね~。


は~い、そんなわけで、去年の9月に続き今年もフライヤーはつづみさおりさんにお願いしました。
思い描く通りのものを作ってくださいました。わーい♡




村上幸子さんの最後の大事な演目。
カネコテツヤさんのパカーワジと私の声でサポートします。

パカーワジは神様の太鼓なんですよ~。
不思議なことに、ドゥルパドだけではなく、オリッシーダンスにとってもすごーく重要な楽器なのですって。こんな機会はなかなかないので、わたしとっても嬉しいです。

みなさま、ぜひぜひお越しくださいませ。
カネコさんのパカーワジボールと重なる幸子さんの美しい鈴の音、必聴です。



2014/05/01

帰ってからのライブのこととか。

暑いです。ヴァラナシに逃げ場なし…。

日本に想いを馳せてました。
重い腰を上げて日本行きのチケットを取って、そしたらやっともうすぐ帰る!という気持ちになってきて、これくらい名残惜しい方がまた次へのバネになるしと鼓舞して過ごしてます。

日本に帰りたくないというのじゃ全然なくって、印度がくれる美しい人とか物とか音とか宇宙みたいな景色が、もう少し居たらいいのにって言ってくる…。それだけのこと。
本当は、場所なんて関係ないことだって知ってるし。

さーて、帰国して最初のライブは東!!


18日は声楽二本立て。
ドゥルパドとカヤールの声楽を一度に聞くことなんて、日本でありますか!
実は日本ではインド声楽でメジャーなのってドゥルパドだったりするので、フミエちゃんのカヤール声楽はとってもレアです、実現させてくれてほんとに嬉しい。

関西では23、25日、六甲のkachuaさんと京都・北白川のvillage。
どちらも私の大好きなお店。関西では最初のライブになります。

お相手は日本で唯一のパカーワジ奏者、頼れるカネコテツヤさまです。
久しぶりだから、めちゃくちゃうれしい、楽しみです♪

ライブ詳細こちらから♡

というかもうほんとに、毎日誰かに会うたびに「暑いね~」て言ってます。
どれくらい暑いかというと、吸う空気が暑すぎてもう吸いたくない!って思ったり、シャワー浴びた後に着る服触ってアツっ!ってなってもう服なんか着てられない!!てなったりするくらい、暑いです。

今年は3か月と短かったけど、すごーく濃厚。
自分へのご褒美みたいな、貴重な貴重な時間でした。
歌の世界は特に、歌詞を伴うから伝統色が濃く、一生では習いきれないくらいのものを、毎年少しずつ師匠に頂きながら進んでいく。今年もほんの少しだけど、インプットがありました。

ドゥルパドの歌の中には、「500年前くらいの詩だよ」と師匠に言われるものも多く存在してて、その血脈みたいな生きたドクドク、ドクドクっていう感じ、歌うたびに溢れ出そうになる。
それは決して重いわけでもないし、むしろ即興という形でいつも活き活きしているから、若さのようなものまで感じる。

時が経つから大切なものに変化したり、時が経つから癒されたり、時が経つからいつも新鮮だったり。神様はすごいことをお考えになったのですね、と思ったりする。

今年もアウトプット、どんどんしていく予定です。

日本で皆様にお会いできるの、楽しみにしています♪
おやすみなさい。

2014/04/17

もうすぐ帰国です。

突然襲われた親不知の痛みと共にカッチとデリーをいっぱい楽しんできました。
ヴァラナシに戻って今ではほとんど発育完了。
親不知のせいで痛くて練習ができなくなるなんて、私知らなかった!!

デリー滞在は、毎年どんどん楽しくなる。どこも住めば都なのねって思って、どこでも生きてける気がするようなしないような…。
ゆうじくんはこんなご様子で相変わらずです。幸せそうですとても。
一緒に食べた朝食のサンドイッチのパンが硬くて、「も~こんなん硬いわー嫌やー」て言ってました。

Tシャツは例の、ぐみたんとお揃いのやつです。めちゃ可愛いです。

デリーで2番目に大きいっていうチャタルプールマンディルも行きました。
もうほとんど遊園地的なところです。相当楽しいので是非行ってみてね。

こんなに大きなトリシュールとか素敵でしょ。かっこよすぎるでしょ。
お天気だし嬉しくて、はしゃいでいます。


ハヌマーンジーもかっこいい~。なんて凛々しいの。
よく見ると私右頬が腫れてパンパンですけど、もう痛くないので楽しんでます。


こうゆうのはテーマパークによくあるやつ。さすがデリー。


いろんな人に会えて幸せいっぱいの2週間でした。
そんなわけで、ヴァラナシも残り2週間。まだまだ盛りだくさんなので残りもいっぱい歌って脂肪だって蓄えて帰ろうと思います。

帰国後一本目は、カネコテツヤさまと5月16日伊豆のダンスオブシヴァ。

その後は東に流れて18日はフミエちゃんと女性ボーカルズなライブ。
こちらもテツヤさまとです。うぅーーー超楽しみ♥

関西での1本目は23日(金)、いつもお世話になっている六甲のkachuaさんにて。
詳細またアップしますね。

皆様、今年の日本もどうぞどうぞよろしくお願いします。

2013年度サンギートナータクアカデミーアワード

サンギートナータクアカデミーというインド音楽や舞踊、演劇を扱うインド政府機関。
そのアカデミーが毎年選出するサンギートナータクアカデミーアワードに、2013年度私のグルジーが選ばれました。

とても名誉あるこの賞は、小さい頃から歌い続けて、音楽学だけに留まらず、サンスクリット語、インド哲学、ヒンドゥー思想にまで深く深く学びを追及してきたグルジーの一つの結果に過ぎないのだけど、それでもとっても嬉しいものでした。

ラーガのこと、歌詞のこと、神様のこともダーガルのことも、聞けばなんでもさらっと答えをくれるグルジーはインドの歩く辞書だと思っていたけど、間違いないみたい。

アカデミーの授賞者は興味深い人たちばかりでした。
ヒンドゥスターニー(北インド古典)音楽部門では4人。
Shri Ritwik Sanyal (Vocal)
Shri Dhruba Goshさん(Sarangi サーランギーゆうじくんの先生)
Shri Hashmat Ali Khan (Tabla 今第一線で活躍しているタブラ奏者Akram Khanさんのお父様)
Shrimati Veena Sahasrabuddhe (Vocal)

他にカルナータカ音楽、カタック・オリッシーなどの舞踊、各地の伝統演劇、楽器製作者など。。。
みんなキラキラしていて本当に美しかった。


授賞式は大統領官邸にて、インドとは思えないような効きすぎの冷房と完璧な秩序、厳重な警備体制を保ちつつ、あっという間の30分で終了。リハーサルは1時間くらいやったのに。
大統領プラナブ・ムカルジーさん、想像以上に小さなお方で、一瞬会場は「ん?どこ?どの人?」な空気に包まれました。でも彼の穏やかな表情にほっとしました。

グルジーの名前はさらりと一番最初に呼ばれ、ゆっくり堂々と歩くグルジーの姿はあまりにも美しくてうるうるしましたです…。すぅーっと気持ちの良い鳥肌が立つような感じ。
続いて呼ばれたゆうじくんの先生の優しそうな笑顔にまた感動して胸いっぱい。

インドによくある最初の無駄なおしゃべりなんか一切なく、余計なものをすべてそぎ落としたみたいな静かな静かな授賞式はとても芸術的で、良きインドを想わせました。

もう一つとても感動したのは、ガタムメイカーの女性。
南の小さな村から旦那様に連れられていらした彼女は、英語はもちろんヒンディー語も話せない方だったけど、「ガタム作ってご飯作ってただけの人生だったのに、なんだかすごい事ですわ」と食事の席でグルジーにお話をされたそう。とても居心地悪そうに大統領の方へ歩いて行くお姿に、またうるっ。

翌日からは7日間の授賞者によるコンサートが始まりました。
コンサートというよりは、上質なお祭のような感じ。
それぞれ短い演奏で2日間しか聴けなかったけど、お腹いっぱいでした。

まずはグルジー。
Raga Purvi とRaga Puriya。パカーワジはデリー在住のダルチャンダ・シャルマさん。
息の合った演奏、素晴らしかった。


ゆうじくんの先生、お歌もお上手。
独特の奏法に驚きを隠せず。。。 最後の絶妙なフェイドアウトの仕方、すごい表現しがたいけど個性的でぐっと掴んで離さない。
いつもよりかなり穏やかな演奏だったみたいだけど、今度ゆっくり聞いてみたいとさらに思いました。

最後はハシュマット・アリ・カーンさんご一家。
これはもうきっと見れない共演だろうなーと思って超嬉しかった!
キレのある衰えを感じさせない澄んだ音に、「ワァ、ワァ、キャーバーテ」の連続。

「タブラ奏者の息子が育ち、今右隣りには息子の孫、左隣では娘の息子がハルモニウムを弾いています。こんなに幸せなことはありません!」てとても嬉しそうで、会場がわーー!!と一気に盛り上がりました。
そしてアクラム・カーンさんの息子でありパパな姿にキュンとして、ちょっと得した気分♥
アクラム・カーンさんもそうだったけど、インドは改めてお父さんお母さんをリスペクトする姿が如実です。ピター・マーター・グル、この3人が、神様以上になったりするの、それがインド。


そんなわけで、充実したデリー滞在。
改めて、グルジーの偉大さに感無量。この経験、すべてグルジーから頂いているもの。
私が歌えるの、私が音楽で感動できるの、神様を愛せるようになったの、両親の愛に素直になれるの、グルジーがくれるものは結局、「愛」以外のなんでもないからだと思う。
愛ってね、すごい。