2014/02/14

雨、ヴァラナシ。

ほんの少しだけ、雨が降った。

でもこっちに来て初めて、大きな大きな深呼吸ができた気分。とっても嬉しい。
喉の状態を日本のように保つのは、本当に難しい。

時々落ち込んだり、時々そうでもなかったりしながら、ドゥルパド修行としてのヴァラナシは6年目を迎えました。

毎日本当に神聖。日本にいてもインドにいても、それはなんにも変らない。
ただここのそれは誰かの言葉を借りるなら、とても「刺激的」です。

ツルツルバーコード頭のサリー屋のおじさんに「僕は38歳なんだよ。」という衝撃的な告白を受けたり、裸のドレッドサドゥーが普通の青年と掴み合いの大喧嘩してたり。

いや、そういうことではなくて。
この10年インドから受けた影響は計り知れないなって、雨を見ながら思ったのです。

この毎日に、ほんとに感謝してる。
あまりに濃くて、どんどんどんどん満ちていく。
もうほとんど満ちた状態で生れてきて、きっと最後の最後まで満たそうと生きて、最後は勝手に、満ちる。

いいね。


あ、今日はお引越ししました。
というか今までと同じお部屋に戻ったというか。
ついでにいうと模様替え的なことを毎年ほとんどしないので、だいたいいつも一緒。
なので、この前と何が違うの?です。


昨日まで住んでた素敵なスイス人のお姉さまが一生懸命ペイントをしてくれて、なんだか気分も明るくなるよなcosyなお部屋に。うれしい♡

彼女から譲り受けたバジルとそのバジル子、可愛い。
たっぷり水をあげて、早速トマトソースに投入いたしました。



そういえば、赤いサリーのサドゥータイプの隣人とは、その後キッチンや部屋のこだわり、住人との距離感がとっても似ていることがわかって、今日も特に何かを話すわけでもなく、一緒に洗濯物を干した。

それからそれから今日は、念願の鍋つかみとDVDも買った!
鍋つかみは、ちょっと大人にならなくてはと思って、インド式。


「BARFI」は去年、シタールちえちゃんに教えてもらった。
去年も今年も飛行機の中で見て、ひとりで笑ってひとりで泣いた。
ここ数年の中では、かなりやばい仕上がり。
日本語で書くのは恥ずかしい、「サッチャーピャール」てこのことね!
って思っちゃう系のやつです。
ついでに言うと、音楽も、衣装特に彼女が着ているベンガルサリーのチョイスなんかも監督のセンスが光っております。必見。

こういうのが日本に来たらいいのに…。もったいないったらない。


さ、今日はもう寝なきゃ。
そろそろボートに、乗りたいな。


おやすみなさい。

2014/02/08

あったかい、ヴァラナシ。

なーんか、今年のヴァラナシ不思議。

いつもより穏やかなような、浮足立っていないような。
とても静か、心が静か。

こういうのって、ヴァラナシの心が自分に映るのかな、それとも自分が映しているのかな。
どっちでもいいけど、ヴァラナシは町というより、生き物な感じがするよね。
しないかな、するよ!!




そいでとにかくよく歌い、よく眠り、よく食べる。
こんなに穏やかに過ごせるの、夢みたい!

あ、今年もサラスワティープージャはいつものように滞りなく終わりました。
グルマーの描くランゴーリー大好き。


マーンも美人でしょ。お肌つるつる。いっぱい祈った。
翌日、レッスンの後に古いムールティ(像)はガンガーへ流した。
土で作ったムールティ、ずっしり重くてどぼんって、流れるというか沈んでった。


プージャの後、せっかくあったかくなったのに引き籠っていた気がして、今日は韓国人の笛吹きヘランとお散歩。笛吹いていくのかと思ったら、今年からグルバイになった。
すごい嬉しい。

「ヘランラン、スピーカー、買おうか迷ってるんやわ~」と言ったら、あっさり貸してくれた。
すごい光線を放つやつ。おぉ…


おかげで今一番欲しいもの第一位は、鍋つかみになりましたー!

帰りに子牛をいじめるお子に遭遇したのでつい叱ったら、「sorry…」って子牛に謝った。
お子もかばんも可愛いすぎたのでパチリ。
これあれかな、チキンラーメンのやつ?



部屋ですることと言えば、練習と昼寝とヒンディー語と、ご飯について考えること。
今年の部屋も明るくて好き。


意外とちゃんと作ります。


今年は糀入りのお味噌を持ってきたのやけど、しょうがとにんにくと玉ねぎをしっかり炒めて作ると、おだしなんかぜーんぜん要らなくて美味しい。大正解。
大好きなビーツで真っ赤なお味噌汁になって怖いので写真はなし。


「今年の隣人はどんな人?」と宿父に聞いたら、「今年はサドゥー(修行僧)タイプの女の子だ。」と言われた。日本でなかなか聞かないよね、サドゥータイプって…笑。
そんな彼女は、今日も赤いサリーを着てにっこり微笑んでいます。


そういえば!!全然話変わるけど、もうすぐ習う予定のRaga Vrindabani Sarangのスールタール(10拍子)は、ドゥルパドのUday Bhawalkarジーはジャプタール(10拍子)で歌い、カヤールの故Bhimsen Joshiは速いティーンタール(16拍子)で歌うの。

ターラは違うけど、14世紀に活躍した伝説的歌手のミアン・ターンセーンが作った歌詞で、なんかこういうのって、ドゥルパドとカヤールって、ちゃんと親子なのね!と思って、嬉しいのはわたしだけかしら…。


さ、いっぱい書けたのでぐっすり寝ようと思います。
日本はまだまだ寒いと思うけど、みんな風邪とかひかないで、どうか元気で過ごしてね。
明日もいっぱい幸せでありますように。


ヴァラナシより愛を込めて。。。
なお

2014/02/04

インドは明日から春です。

無事ヴァラナシにつきました。
早速お部屋も掃除して、すっきりすっきり。

明日はバサント・パンチャミ。
インドは春ですよー。

そいで、サラスワティさまにお祈りするめちゃくちゃ大事な日でもある。
ほんとにあったかくなるといいな~。

今年はグルジーがすごく忙しかったので、グルマー(師匠の奥さま)とプージャセットのお買いもの。

旧市街を2時間ほど出歩いたら2人してぐったり…。
排気ガスと砂埃と、何が混ざってるのかよくわからない空気の感じ、わたしの最大の天敵め!

プージャセットはなかなか重いのです。
特別なスイーツやフルーツでいっぱい。



サラスワティの像は、去年よりも一回り大きい。
たくさん並んでる中から、2人が一番気に入ったお顔のをチョイス。
とてもとても美人。
まだお顔は隠れていて、明日プージャの最後にグルジーが開ける。
どきどき。

これ、明日のココナッツ。アンテナ付き。
サラスヴァティさまと繋がるためのアンテナ。
可愛いし、グルジーが言うんだから間違いない。



さ、今日は寝ます。
明日も、みーんなに春みたいな穏やかで素敵な一日が来ますように…


おまけ。
日の出の光が気持ちよくて、舟をこいでいる。首がもげそうだった。
この町の子供と牛と犬の可愛さは、結構異常だと思う…。