2015/10/13

「気になるインドvol.2」動画集


10月11日民族楽器コイズミでのWSにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。たくさんの方にお越しいただいて、とっても楽しい時間になりました✴︎✴︎✴︎

初めて聞くリズムばかりだったと思います。
インド音楽を聴くには、慣れが必要。
でも本当は、メロディーもリズムも越えたところを、楽しんでほしいと思っています。

そして知識があるからこそ、それを越えた世界が楽しめる。
そのための講座でした。

では、またこれを見ながら楽しんでくださいね〜♪♪
順番ちょっと、自信ないですけど。

❶ まずは北インドに残るもう一つのスタイル「カヤール」のTeentaal ティーンタール 16拍子から。


 前回のインド滞在中から私もはまりまくっているVenkatesh Kumar ヴェンカテーシュ・クマール氏。迫力も去ることながら、細やかな音の動きの中に流れる川が目に見えそうなくらいクリアに音が進んでいきます。
声もいいですね。サム(1拍目)もとってもわかりやすい、彼の動きのおかげで…
まずは4で刻めるティーンタールに慣れるの、オススメ。

タブラはSatyajit Talwalkar、お父様は偉大なタブラ奏者Suresh Talwalkar氏です。タブラ好きな方はyoutubeでお名前探してみてくださいね。

❷ 次はDhamar ダマール 14拍子


私の師匠、Ritwik Sanyal リトウィック・サンニャル。
彼のように微細な音をとことんまで突き詰めようとしている方はなかなかいない。
そしてそれをまた自由に操ることができるのも、彼の凄みです。
両面太鼓パカーワジは故Shrikant Mishra氏。彼のようにパカーワジを叩きたい、極めたいと思っているパカーワジ奏者がきっとほとんど、なんてこともいつだか聞きました。

❸  続いてChautaal チョウタール 12拍子


代々続く、Dagar ダーガル流派の正統後継者 Wasifuddin Dagar ワシフッディン・ダーガル氏。このスーパーリラックス感、いつでもこの状態でいられたらと思う…
ドゥルパドではこれがメインでポピュラーなターラです。

❹  Jhaptaal ジャプタール 比較的スローな10拍子 


Uday Bhawalkar ウダイ・バワルカール氏。私の師匠の師匠故Zia Mohiuddin Dagar氏、ルドラ・ヴィーナという弦楽器の奏者でした。

ウダイ氏は、この方の弟で声楽家の故Zia Fariduddin Dagar氏を師匠に持ちます。
魂に響く声、 繊細で正確な音使い。80歳まで歌い続けたほんとに偉大な声楽家です。


人間にとって、第一印象のインパクトはほんとに大切だなと思う。
彼の歌を初めて聴いたときのことは今でもはっきり覚えていて、感動して嬉しくて興奮して…、私が愛してやまない歌手です。
Jhaptaalの後はSooltaalも歌われますよ〜、要注意。

❺ Sooltaal スールタール 速い10拍子
スールタールはチョウタールに続いてポピュラーなリズム。ダマール14やチョウタール12といったゆったりした大コンポジットの後によく演奏されます。


Gundecha Brothers、兄弟デュオのお二人はウダイ氏の兄弟弟子。
ドゥルパドはインドの中でもごくごく少数派ですが、彼らの名前はインド音楽界でよく知られています。ダイナミックに二人で織りなすメロディはとても聴きやすく何より面白い。

こっちはウダイ氏。太鼓はパカーワジではなくジョリタブラというパキスタン国境近くパンジャーブ州でよく見られる太鼓。パカーワジと同じように左側鼓面には焼く前のチャパティ、付けます…。

❻ Tivrataal ティヴラタール 7拍子
これはかなり速い7拍子、私の師匠の若かりし頃。



あとはさくっと見たものも載せておきますね。


何拍子か、数えてみてくださいね。


ほんとに稀ですが女性声楽家もいます。アーラープという独唱部分のみですが、かなりディープで渋い。ペルワちゃんはウダイ氏、グンデーチャ氏よりもだいぶ若いですが兄弟弟子、私と同世代の珍しい声楽家です。



おまけ…。
ドゥルパドはDagar ダーガル流派が主流で現在21代目まで続いています。
他にもかつては4つの流派がありました。中でもダルバンガ流派は現在まで13代続く古い流派。ダーガルに比べかなりダイナミックで男らしく、数学的にリズムで聴かせるような背景があります。

12代目プレームクマール・マリックというお方です。

ここまでくるとただのマニアックな世界ですけれどね。
おヒマな時にでも聴いてくださいね。

質問、ここでもメッセージでも受け付けています。
いつでもどうぞ♪

なお
dhrupad@live.jp

 

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