オリッサへ行ってきました①
布の買い付けと織りの村を訪ねるため、東インドオリッサ州へ行ってきました。
4月も後半を迎えたオリッサの暑さ… 海からの湿気と高温で町は完全にヒートアップ。
体力的には厳しい旅でしたが、素晴らしい織りの数々に出会い大満足でヴァラナシに戻ってきました。
【織りの村 Jhiliminda】
でこぼこ道をひたすら進む |
村の方々の優しさに触れつつ、案内をしてもらいながら村を散策。
小さな村ですが、織りのおかげで村は十分に潤っているように見え、清潔そうな制服を着た子供たちとたくさんすれ違います。
かなり気温(最高は50度を超えることもある)があがるオリッサ、村の家はだいたい土壁になっていて、中は小さな扇風機を回すだけでひんやり涼しい。土の床を掘ったところへ機織り機を置いて、直接床に座って織るのが普通。
土壁のおうち |
この子は10歳くらいから家族に教えてもらいながら遊び感覚で織りを覚えていったとか。織っているのはハンカチ。クッションカバーになったりもします。こうして子供の頃から織り始めるので、20歳にもなれば十分プロと言えそうです。
村の女性はみんなサンバルプリーのサリーを着ている。日常に溶け込んだ伝統。
それぞれの町で、染色から織りまですべて手作業で行われます。緻密な計算の上で織られる絣。その美しさには見とれてばかりです。
下の写真は染めの工程の見本。これで染めていく順番がよくわかります。
①花びらの淵が染まらないように糸で縛る。
②黄色に染める。
③花びらを黄色で残しておく為に、花びらを糸で縛る。
④全体を赤に染めて糸をほどくと淵は白く残る。
※淵の色は、縦の糸が何色になるかで変わってくる。
この方がHari Lalさん。このサリーはKhadi(手つむぎの糸で織られた布)で、染色は草木染。一つは受賞の際にデリーに収め、一つは手元に置いてらっしゃいます。
手つむぎ手織りのため、質感が本当に優しい。ずっと触れていたいような温かみがあります。
このデザインは織りの工程を描いたもので、非常に細かくかなり技術が高いものだとか。素朴な人間の、何気ない日常。生活の中に当たり前にある彼らの織りの生活が描かれています。
最後には美味しいおうちタリーを頂いて帰路につきました…。
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